交通不便地域の物流効率化に向けた
貨客混載の社会実験
調査・研究
- 実施概要
- 貨客混載実施時のバスの状況調査
- 顧客(業種)
- 大手建設コンサルタント会社
- 年度
- 2023年
- 分野
- 調査・研究
- テーマ
- 調査
- 都道府県
- 関東地域
PURPOSE目的
- ・交通不便地域における貨客混載バス導入効果の検証
RESULT結果
- ・利用者からは肯定的な意見が多くみられた
- ・路線バスの有効活用が期待される
貨客混載バスの社会実験に参加
建設コンサルタント会社様からのご依頼で、過疎地域における貨客混載バスの導入効果を検証する実態調査を行いました。
昨今、路線バスの利用者が減少している人口減少地域が全国各地にあります。利用者の少ない路線バスは本数削減や廃止に追い込まれるリスクがありますが、運送会社の配達物を乗せることで、路線バスの維持存続や有効活用、さらに配達ドライバーの労働環境の改善が期待できます。
このたび、その貨客混載バスの有用性を検証する実態調査に参加しました。
対面で利用者の生の声を収集
調査は現地に調査員を配置して、バスの利用者を対象に対面でのアンケート調査で実施しました。質問項目は事前に準備し、貨客混載バスの実装に関する期待感やメリット、課題などについてお伺いしました。
調査を通して、さまざまなご意見が集まりました。座れる席が少なくなることや、荷物の積み込みのために余計な時間がかかることなど、バスの運行の妨げになるといった声もありましたが、そうした声は少数派でした。
多くは路線バスの維持やエネルギー削減、配送ドライバーの労働環境の改善について期待する意見が多くみられました。
担当者の声貨客混載の今後の在り方
バス利用者からはバスが役に立ち、ドライバーの労働環境の改善につながるなら良いという肯定的な意見が大半でした。
しかし、少ない荷物を運ぶのにも運送会社とバス会社の両社のやり取りが必要なことから、実際に貨客混載バスを運行するには更なる作業効率化の必要性を感じました。