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「未経験から調査の現場へ~マネージャーが語る都市ネットの事業と仕事のリアル~」

コラム

都市ネットでは、交通量調査やデータ分析、コンサルティング業務などを通し、交通計画の策定や地域づくりに携わっています。

その業務の主役は、調査の現場に立つリサーチャー(研究員)の皆さんです。

本コラムでは、実際に現場と分析の両方を数多く経験してきたマネージャーへのインタビューを通して、業務の流れやポジションごとの役割、仕事の面白さ、求める人物像まで具体的にご紹介します。

(インタビュアー:吉野)

Q.まずは自己紹介と、現在のお仕事についてお伺いします。

こんにちは、調査部の中村です。現在、マネージャーとして主にオフィス・商業ビル、住宅などの開発案件に携わり、交通状況の把握とそれによる影響について、分析や検証を行っています。

入社は2004年なのでもう20年前ですね。

志望した理由は、学生時代に中国の都市の歴史や生活について学んでいて、そのころから地図や都市計画に関心があったからです。ただ、交通や都市に関する関心はありましたが、調査業務は全くの未経験でした。

入社から数年間は調査をメインに担当していたため、基本的に現場での実査や管理、集計業務が中心でした。

最近は現場から上がってきた調査結果を用いて、分析や検証を中心に行うことが多くなりました。例えば、現在計画されている建物が数年後、十数年後に竣工した暁に、どのような交通環境の変化が現れるのかをシミュレーションするようなものです。

調査の企画から設計、実査、分析、検証、報告書作成まで、パッケージで担当しています。

Q.都市ネットの業務について教えてください。

当社の業務の中心は、道路や都市計画に関する調査・研究です。道路や交通、都市の整備計画、管理など、お客様の事業の推進に必要な情報を集めて資料作成を行います。

また、業務によっては調査結果に基づく分析を行い、ご提案や戦略の検討を行う場合もあります。

私たちが特に得意としているのが、多様な手法で交通の実態を明らかにする交通量調査です。交通量の「量」と「質」を把握する調査、と考えればわかりやすいでしょうか。

「量」の調査では車両や歩行者などについて、時間別、方向別、車種別などのデータをを収集します。

「質」の調査では対象がどのようなルートで、どのように移動しているのかといった流動状況を把握します。

調査の対象は、交通施策やまちづくりなど大きな計画に必要な情報のほかにも、渋滞や路上駐車の実態把握や、新たな施設の立地に伴う調査などが多岐にわたります。対象も、車両や自転車、歩行者などさまざまです。場合によっては調査結果をもとに交通予測や評価を行うものもあります。

また、道路や都市計画に関する取り組みには、交通量調査のほかにも、自動運転や貨客混載車両など、新しい技術や取り組みに関する社会実験にも携わっています。そのほか、世論調査やマーケティング・リサーチなど、これまでの調査経験を生かした幅広い調査にも対応しています。近年はドローン事業も拡大中です。

Q.業務の特徴や、他の調査会社との違いは?

当社の業務の特徴といえるのが、調査における「現場主義」です。

道路・交通・都市などに関する調査は基本的に現場で行うため、社員は調査員の皆さんとともに現場に出向きます。現場での調査を基本とするのは、生のデータを獲得することはもちろんのこと、空気感や問題の把握にも役立つと考えているからです。

そして同じくらいに大切だと考えているのは、新しい技術や手法の導入です。

調査によってはビデオカメラやセンサ、GIS(地理情報システム)などを活用することもあります。また今後はAI(人工知能)の活用も進むでしょう。こうした新しい技術を積極的に取り入れ、高いデータ分析力を持つ組織を目指しています。

Q.リサーチャー(研究員)の業務はどのようなものですか?

当社の業務は調査が中心ですので、社員の多くはリサーチャー(研究員)として所属しています。このリサーチャーという言葉には、調査に加えて集計や分析・検証なども行う職種、という意味が含まれています。

社内の人材戦略として、ゆくゆくは各社員がお客様対応から企画、調査設計、実査管理、集計、分析、報告までをワンストップで担当できるようにすることを目指しています。

新入社員の皆様においては便宜上、入社直後に中心的に担うものとして3つのポジションを設定しています。

  • 現場管理 ―正しいデータを取得する―

当社の主業務は交通計画や都市計画に関連した調査分析です。現場管理職とは、その調査現場でデータを集め、また実査のための各種手配を一括して管理する業務です。

調査現場となるのは公道や公共交通機関、各種施設など。現場管理の担当者は、そうした調査現場の事前確認や許認可手続き、調査当日は機材の管理や調査員への指示、調査データの回収などを行います。

調査現場の最前線で様々な業務を管理する重要な役割です。

  • 集計 ―データを使える形に整理する―

調査現場で得られるデータはさまざまな形式があり、またばらつきがある場合もあります。「集計」業務では、データを「使える形」に整理するため、アナログデータの入力作業や、データそのものの確認・精査を行います。

その業務によっては、分析するために必要なフォーマットへの整理や、集計表・図表・基礎資料の作成なども含まれます。

集計の担当者には、正確さ、緻密さ、表現力などのスキルが求められます。

  • 分析・検討 ―価値ある情報に転換する―

当社の調査業務は、クライアントからのご要望に基づき、実査から集計、分析、報告書・提案資料の作成という流れが基本です。「分析・検討」業務では、集計により整理されたデータに基づき、傾向分析や予測・シミュレーションなどの実施、改善施策の検討などを行います。

そして作成された報告書・提案資料とともに、クライアントへの説明も担当します。

常に調査全体を把握し、最終的な報告まで行う重要なポジションです。

このように、データを集める現場の管理管理、得られたデータを使える形に整理する業務、さらに価値ある情報に変換する分析・検討業務と、3ポジションはどれも重要で、かつ連携しています。

現在は特に①現場管理にチャレンジしてくれる方を積極的に募集しています。ただ、リサーチャーとして採用された方々には適性や希望をお伺いしながら、その他の業務にも関わっていただく予定です。きっと個々の特性に合ったお仕事があるのではないかと思います。

最終的には調査のプロとして全体を取りまとめていけるような人材の育成を目指しています。

Q.都市ネットでの仕事で面白いところや、やりがいは?

面白いところといえば、各自に一定の裁量権があることですね。

先ほどお話ししましたように、私たちは調査の企画段階から実査、最終的な報告まで、担当者が一貫して関わるようにしています。そのお客様対応やプロジェクトの進め方、アウトプットの方針に至るまで、会社の方針はあるものの、基本的には担当者の裁量権が認められています。

すぐにその域に達するのは難しいので、少しずつ、先輩や同僚と相談しながら進めてみてもらえたらと思います。

そう考えた理由は、この仕事に大切なのがお客様との間の信頼関係だと思うからです。

私自身、お客様との会話を通して課題感やニーズを感じる機会が多くあり、またお客様側からもその意見を求められている実感があります。特に長年担当しているお客様だと、世代や仕事歴が同じくらいで、また相手のことがよくわかっています。

そこにはもちろん責任が伴いますが、だからこそお互いをプロとして認め、業務分担をしているような感じです。当社の仕事は単に車両や人をカウントするだけではなく、道路や交通、都市計画などに関するプロフェッショナルとしての調査研究を行うことです。そうした仕事をしているときに、充実感を得られているのだと思います。

あと、やりがいについては、自分が過去に関わった業務を形として目にしたときに感じますね。

私たちの仕事は、基本的には計画段階での調査です。道路や建物の場合、完成するのは数年後や数十年後になります。私自身、外観や意匠には興味がありませんが(笑)、どこかに出かけたきっかけに過去の業務と出会い、思い起こすことがあります。

個々の建造物や営みが積み重なって街並みができます。冒頭でも学生時代に中国の都市について学んでいたとお話ししましたが、街並みの変化や歴史を見るのは今でも好きなんです。そこに自分との関わりを感じられたときは、とてもうれしいですね。

Q.最後に、応募を検討している方へのメッセージをお願いします。

私は根っからの文系人間で、入社当初は集計や分析に不安を抱いていました。それでもここまで続けてこられたのは、調査業務自体が楽しく感じられるようになり、また自分なりの調査の形をつくろうと思って試行錯誤してきたからだと思います。

当社のメンバーで、入社前からの経験者はほとんどいません。それでも各自が得意なものを生かして活躍しています。

一言で調査と言っても、いろいろな仕事、テーマがありますので、思いもよらずにマッチするものがあると思います。ぜひ、得意なものを生かしてください。

あとは、当社の特徴でもありますが、丁寧で几帳面、また目配り・気配りができる人というのが、メンバーに一致している姿勢だと思います。

この仕事を理解し、自ら吸収しようとする気持ちがあれば、私たちは全力でサポートします。そうした方にぜひ応募を検討してもらいたいですね。

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